PaaS Service Manager(PSM)とは
PaaS Service Manager(以下PSM)とは、Oracle Cloud上の各種管理操作を
CLIで行うためのツールです。
AWSをご存知の方はAWS CLIのようなツールと思って頂ければ大丈夫です。
ちなみにOracle Cloudをよく知らないという方は、
下記にDatabase Cloud Serviceなど各種サービスの紹介があります。
https://cloud.oracle.com/ja_JP/home
今回はPSMのインストール方法をご紹介し、
具体的な利用方法については次回ご説明したいと思います。
インストール手順
Python3、pipのインストール
Python3環境を用意し、pipを使えるようにします。
手軽さ的にAnacondaの利用をお勧めします。
PSMのダウンロード
下記コマンドを実行し、最新のPSMの
インストールファイルをダウンロードします。
curlコマンドがあればShell、コマンドプロンプトの
いずれでもOKです。
また以下の通り、環境に合わせて置き換える箇所があります。
- {user name}
- Oracle Cloudにログインする際のユーザ名
- {password}
- Oracle Cloudにログインする際のパスワード
- {Identity Domain}
- 利用しているOracle Cloudのアイデンティティ・ドメイン
※Oracle Cloudをご利用になっているDCによってダウンロード先が異なります。
# USの場合 curl -v -X GET -u {user name}:{password} -H X-ID-TENANT-NAME:{Identity Domain} https://psm.us.oraclecloud.com/paas/core/api/v1.1/cli/{Identity Domain}/client -o psmcli.zip # EMEAの場合 curl -v -X GET -u {user name}:{password} -H X-ID-TENANT-NAME:{Identity Domain} https://psm.europe.oraclecloud.com/paas/core/api/v1.1/cli/{Identity Domain}/client -o psmcli.zip
PSMのインストール
ダウンロードしたインストールファイル「psmcli.zip」に対して
下記コマンドを実行し、PSMをインストールします。
Windows環境であればコマンドプロンプトから実行します。
pip install -U psmcli.zip
以上でPSMのインストールが完了しました。
おわりに
今回はPSMのインストール方法をご紹介しました。
PSMを利用することでWeb上の管理コンソールに行かずとも、
シェルやコマンドプロンプトからOracle Cloud上のインスタンスを
管理できるようになります。
次回はPSMの具体的な利用方法についてご紹介します。
参考資料
PSMの公式マニュアルがありますので、
良ければご覧ください。
Oracle Cloud PaaS Service Manager